この記事では文系学生が書くことの多い報告型論文の書き方を解説していきます!
1.関心のあるテーマを設定してみる
論文を書き始める上で、いきなり本文を書き始めるのではなく、まずはテーマの設定をします!
テーマ設定の方法は自分が興味のある分野を設定すれば大丈夫です!
2. 問いの設定
問い の設定、なぜ、そのテーマを選んだのか?調べて、どういうことを明らかにしたいのか?
「問い」は先行研究を十分に把握し、対象となる事実や現象を理解することで疑問が生じた結果、
立てることができる。「問い」を立てることで、読者がたとえ内容を詳しく知らなくても、
正しい手続きで 議論が進んでいるのか判断することができます。筆者の自宅に読者を招待するためにも、玄関(=「問い」) の立て付けと飾りはしっかり意識します。
論文の初めで自らが問題意識を感じたことを問いにしますが、
その問いはなるべく他の論文や先行研究によって明らかにされていない独自性のあるものの方がいいです!
問いの種類
「問い」は、Why クエスチョンでも、How クエスチョンでも大丈夫ですが、それなくしては論文の体裁が整
わないので必ず論文を書き始める前に決めましょう!
Why クエッション
一般的にイメージがつきやすいのは、“Why クエスチョン”だと思います!
Why クエスション=「~~~にもかかわらず、なぜ・・・・なのか?」
という形になる。~~~の部分は、本来だったらこうなるはずなのに(例えば、過去からの行動パターンや、理論、先行研究などに照らして)、・・・の部分は、それを裏切るような(それとは異なるような) 政策、行動、結果が出ているからこそ、「それはなぜ?」という形になります。
How クエッション
Howクエスションいかにしてそうなったか、そのプロセスや要因を明らか にしていくための問い。
3. 論文執筆のポイント
1.仮説の設定
・How?:どうやってパズルを解くのか?どのような本や資料を使って調べるのか?
・Conclusion:問題設定 は明らかになったのか?どの程度明らかにできたのか?
最初に設定した問題と仮説検証によって明らかになった結論は一致している必要がある
2.論文の表紙
表紙:学籍番号、名前、タイトル、授業名を書く
タイトル: 「○○○○○○○○○○: 副題(必要に応じて)」 A4 用紙を使用、40 字×40 行にページレイアウトを設定。
– 図や表も必要であれば入れます。
– 脚注。(スタイルの統一)
– 参考文献を。(スタイルの統一) – ページ番号を振る。
– 綴じる。
表紙:A4サイズ
学籍番号 ___
名前 ___
担当教員 ___
本文の体裁
-当用漢字、現代かな遣いを原則とし、外国語をカナ書きする場合はカタカナを用いる。欧 文綴りおよび数値は半角または欧文フォントを使います。 −原則としてA4判縦、横書き、左綴じ
– 読みやすくなるように、文字の大きさや行の間隔を調整する。1ページあたりの字数は1,000 から1,200 が目安。
-図や表は、できる限り本文の該当する場所に、見やすい形で挿入します。図や表には別々に通 し番号とタイトルを付ける(章ごとに、例えば図 2-1、図 2-2、図 3-1、表 3-1、 のように番 号を付ける)。図の番号とタイトルは図の下に、表の番号とタイトルは表の上に付します。出 典、出所、筆者作成
– 写真を挿入する場合には白黒の鮮明な画面のものを使います。 – 図表および写真は白黒印刷。
3. 論文執筆のポイント
要旨(Abstract)を書いてみる
自分の疑問、調べたいこと、どう調べたいのか、何か明らかにしたいのか、どのような結論が予想されるのか などを要約して、要旨を書いてみる。 論文の全体像を読者に明示します。
これによって読み手の心をつかみ、読む準備をさせることができます。 その上で、疑問とその仮説の論証(自分の仮説が正しいことを、根拠を挙げて論理的に説明)していきます。
4.参考文献
◆単行本:文献情報として以下の項目を記します。
- 1) 著者名
- 2) 書名
- 3) 編者、編纂者、訳者
- 4) 版
- 5) 巻数
- 6) シリーズ名
- 7) 出版地、出版者、出版年
- 8) ページ
- 9) URL 、媒体(CD-ROM 等)
・ 著者名
‒ 共著については、3 名までの場合は全員記し、4 名以上の場合は最初の 1 名を記て、
残りは「―― and others 」「――他」とします。
‒ 著者が記されていない場合には、編者名あるいは訳者名、団体名を記します。
・書名
‒ 欧文書の場合は斜字体で記し、和文書の場合にはかぎカッコ(『 』)で括ります。
‒ 副題がある場合は、本題と副題をコロン(:)でつなぎます。
‒ 特定の章を引用した場合、該当する章題は、欧文書の場合は二重引用符( “ “)で括り、和文書の場合はカッコ(「 」)で括ります。
・ 編者、編纂者、訳者
‒ 著者名のほかに標題紙に編者、編纂者、訳者の名前がある場合には、当該者を記します。
・版
‒ 初版以外は記します。表記方法は、「改正版」など
・巻数
‒ 全巻が引用対象の場合は、全巻数を記します。「2巻」など
・ シリーズ名
‒ シリーズものの場合はシリーズ名を記します。番号がある場合には番号を添えます。
・頁
‒ 全体が引用対象の場合は頁を記す必要はないが、特定の頁を引用した場合には該当頁を記します。
例)参考文献 山田満(編著)『東南アジアの紛争予防と「人間の安全保障」:武力紛争、難民、災害、社会的排 除への対応と解決に向けて』明石書店、2016年。
今日から使える!報告論文の作成 構成の例
表紙
目次
要旨(200 字程度) はじめに
第1章
第1節
第2節 第2章
第1節
第2節 第3章
第1節
第2節 おわりに 参考文献
まとめ
今回は文系大学生におすすめな論文の書き方をまとめました!
これから期末試験を迎えるにあたって論文を書く機会が増えると思いますが、ぜひ今回紹介した方法を参考に論文を書いてみて下さい!
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